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お茶の王様に学べ!!   

2008年 11月 25日
お茶といえばペットボトルのお茶やスーパーで安い玄米茶などを買って飲むくらいだ。
お茶屋さんの前を通った時の、あのお茶の匂いは子供の頃から大好きだったが、敷居が高い気がしてお茶屋さんでお茶を買うことはなかった。
玉露というものがお茶の世界で王様であることは、なんとなく感じていた。
お茶屋さんにいけばきっとお茶の王様である玉露が見つかるはずである。
しかもお茶を飲むことにより王様自身を自分自身の体内へいれることができる。
王様が僕の中に入ってくる!甘美な響きである。
早速愛する王様のもとへ向かった。

  70余年の歴史をもつ大谷園茶舗
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     光り輝く王の証 
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お店に入ると一目散に王の下へ向かい、ピンからキリまである玉露王の値踏みをした。
するとそこへ、お店の方がこられた。
玉露王のお話を聴いていると抹茶の話になった。
そうだ、抹茶というものがあったのだ。
玉露も抹茶も、茶摘みの2週間前に、お茶の木に「よしず」や「わら」で覆いをして栽培する。
抹茶はさらに若葉を丁寧に手摘みして蒸した後、揉まずに乾燥をさせて、葉脈や茎の部分を取り除す。そして石臼で挽いて粉末状し、そのままいただくのだ。
これだ!
王様をまるごと受け入れるこれ以上のものはない。

その場で王様級の茶を挽いていただいた
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茶せんだけは必要だということで購入した
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茶道とはまったく関係のない環境で育ったため抹茶を特別視していたが、お店の方がおっしゃるには、誰でも簡単に美味しく点てられるという。

初めて王様を家に招いた僕はそそうのないように、普段使っていないよそ行きの茶碗を用意し、儀式のようにお湯を沸かした。
抹茶の「抹」という字は粉にするの意。
「抹茶」とはまったくそのままの意味なのだが、いままで考えたこともなかった。
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この王様抹茶20グラム1050円。ということは10グラム525円、ということは1グラム52円!!
1グラムでいくらかという計算なんかはニュースで聞く麻薬の末端価格くらいなものだったので、とても高価なものという気がした。しかも粉なのでとても危ない物のような気がした。

作り方は2グラムの粉をいれて少し冷ましたお湯を注ぎ、茶せんでかき混ぜる。それだけだ。
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うまい!なんかフワフワ飛んでいきそうなまろやかさ!!これは魔法の粉である。
こんなに簡単で美味しいのに、なぜ抹茶を飲む文化があまりないのだろう。
パフェとかアイス、ケーキにしたら高価でも買うのに、なぜ抹茶そのものを飲まなかったのだろう。

そう、王は偉大すぎるのだ。

そのままの姿だとみんなが恐縮してしまうため、普段は王様が姿を変えて世の中を見物にこられているのだ。
王様を招き入れた僕はなんとなく殿様気分であった。
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by appareou | 2008-11-25 01:17